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西洋における美容の移り変わり

古代エジプト〜1920年代までの美容の移り変わりをイラストをもとに解説致します。
(参考文献イラスト:日本理容美容教育センター発行書籍)

古代エジプト

ヘアスタイルというよりは、かつら。エジプトは非常に暑いため、髪を短く(または剃ったり)していたため、かつらが発達していた。材料は人間の髪、黒羊の毛、黒く染めた棕櫚(しゅろ:ヤシ科の常緑高木)の葉の繊維などで、細かく編み込んだもの。身分によって付ける飾りなどが違うようです。イラスト右の方が高貴だと思われます。

古代ギリシャ

最も一般的なのはミロのヴィーナス像の髪型(イラスト左)。分け目はセンターがほとんどで後頭部に髷をつくる。もう一つはキプロス(トルコの南の東地中海上に位置するキプロス島)から伝わったといわれるキプロス風髪型(イラスト右:螺旋のカールを幾重にも重ねたもの)でローマ時代まで主流だったようです。ギリシャ時代に初めて男性用理髪所が現れました。

古代ローマ

ギリシャのものを受け継いでいましたが、カールやウェーブをつけて、さらに付け毛や付け髷などを使用して手の込んだスタイルに変化していったようです。

10世紀〜12世紀

自然に垂らすか、2つに分けて編みおろす髪型が主流。中世を通じて用いられた。より長く見せるために付け毛も使われていたようです。

12世紀〜13世紀

自然に垂らすか、うなじのところで、髷に結う程度であまり大きな変化は無かったが、その反面かぶり物が発達した。14世紀にはこのかぶりものから、フェイスラインの髪を編んで角のように出す傾向があったようです。イラスト無いので良くわかりません。

15世紀

頭の飾りが極端にまで達し、当時のゴシック建築の尖塔をモチーフにしたエナンを呼ばれるものをつけるようになった。

15世紀〜16世紀

自然の美しさが尊ばれていて、あまり技巧的なスタイルは用いられなくなって「マドンナ風」といったイタリア風スタイルが流行。

15世紀〜16世紀

「マドンナ風」の流行の一方で「ポンパドール風」スタイルや「垂らし髪」なども見受けらたようです。16世紀後半にはかつらが多用されるようになる。

17世紀

スタイルが次第に複雑になり専門の美容師が現れるようになる。代表的なものは「ユルリュベリュ」(イラスト左)や「キャベツ頭」(イラスト中央)などボリュームのあるスタイルが主流だったようです。イラスト右は「フォンタンジュ風」といって17世紀後半に大流行したといわれ、女性たちは高さを競ったといわれています。

18世紀

「フォンタンジュ風」髪型の反動でコンパクトにまとめるスタイルが流行。(イラスト左)髪飾りは華美なもが多かったようです。しかし18世紀半ばには再びトップに高さを出すスタイルが流行。(イラスト右)1780年代は貴族の髪型の高さや髪飾りは奇異なものになり、船や馬車などの模型を取り付けたものがある。

ディレクトワール時代(1795 年〜1799年)

フェイスラインの毛を顔にかけるフォワードシェイプが見受けられるようになったのはこの頃。

ナポレオン時代(1804年から1814年もしくは1815年まで)

長めのスタイルが流行し髷を付けたり、頭頂部に結び目をつけたり、片側だけにカールをつけるアシンメトリーなスタイルも現れた。

19世紀(30年代)

文芸上ロマンチック時代といわれ、華美なスタイルが見受けられるようになる。その代表的なものが「アポロノット」呼ばれるものである。当時の著名な美容師、クロワッサが考案したといわれている。

19世紀(40年〜70年)

華美なスタイルが引き続き流行。ダウンスタイルでありながらトップに高さを出すスタイルが多く、付け毛が多用されたと思われます。この時期からネットが流行する。

19世紀末

だんだんと単純化されたスタイルへ移行していく。「フォンタンジュ風」な高さを出スタイルや「8の字スタイル」(イラスト左)など時期によって変化はあったものの、際立った特徴はなかった。イラスト右は「マーセル・ウェーブ」といって、アイロンを使って仕上げるウェーブでフランソワ・マーセル・グラトー(1852〜1936)が考案したもの。

20世紀初頭

断髪化傾向を思わせるように単純化してきたものの、高めの「ポンパドール風」のスタイルが現れた。

1910年代

耳を隠し全体をぐるりと取り巻くようなスタイルが流行。パーマネントウェーブが出来るようになったのもこの頃。

1920年代

完全なショートスタイルが出現する。イラストのように幾分テイストが変わりながら、今日にいたる。

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