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レザルテという道具

レザーカットはかつて日本では主流の技術でした。シザーカットの技術や理論が確立されていなかった事と、日本人の毛髪は西洋人に比べ太く張りがあるため柔らかな質感にするためレザーカットが向いていたのです。しかし、その後サッスーンのシザーカットの流れがやってきて時代はセットからカットブロー全盛期に入っていきます。レザーカットの重要度は下がり今となってはレザーカットがきちんと出来る美容師はごくわずかです。レザーカットは非常に高度な技術を要します。未熟な技術者達によってレザーカットの良さは地に落ちました。「レザーカットは傷む」というイメージを持っておられる方はたくさんいらっしゃると思います。しかし断言します。それはレザーのせいではありません。技術者のせいです。レザーカットは力加減や刃の当たる角度、ストロークする幅、髪の濡れ具合など多くの要素が絡んでいます。これらを熟知していない技術者がレザーカットをすれば当然傷みます。「レザーカットは傷むからしません。」と豪語している美容師は三流です。私は一流目指して頑張ります。私が使った事のある道具の中でベストワン!といえるレザーがこの「レザルテ」です。

レザルテ(RAZARTE)

素材はチタンで手に馴染みやすく重量やバランスがレザーカットに適していて大変使いやすいです。また引出した毛束に対して適切な角度で当たるためカット時の抵抗が非常に少ないのでキューティクルを傷つける事無くスパッと切る事が出来ます。毛先の馴染みの良いスタイル作りに適しています。

切断面

シザーによるブラントカットの切断面。切り口は毛に対して直角になり、切断面の面積は最少で力強い毛先となります。 レザルテによる切断面。斜めの切断面は毛先の馴染みが良く、ナチュラルドライ時にその違いが顕著に表れます。
シザーカットとレザーカットどちらがいいの?

どちらが良いと断言できるものではありません。切断面をご覧いただければわかるようにそれぞれにメリットがあります。共通して言える事は切れ味が鈍った道具は傷むという事です。シザーカットが傷まないというのは間違いです。切れ味が落ちたシザーでは潰し切った状態になり、切ったというより千切ったかのような切断面になります。またスライドカットやエフェクトカットも切れないシザーではキューティクルが損傷して枝毛や切れ毛の原因となります。手入れされた道具と技術者の腕が奇麗な切断面に繋がります。レザーカットはシザーに比べ切断面の表面積が広いのでトリートメントケアは欠かさないようにしましょう。

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