Home美容トピックパーマメカニズムと髪内部の結合

パーマがかかるメカニズムと毛髪内部の結合

コールド式や加温式のパーマ(デジタルパーマ等のホットパーマは除く)は髪内部のシスチン結合によって形成されています。その他にペプチド結合、イオン結合(塩結合)、水素結合等があります。

シスチン結合とパーマのメカニズム

■左図ーパーマ施術前のシスチン結合の状態。シスチン結合とはアミノ酸のシステイン分子が2個つながったもので、システインの含まれる硫黄原子同士が結びついています。ーS−S−←のように表記される事からSS結合とも呼ばれています。
■中図ーロッドを巻き付けて1液を塗布後に還元反応によりシスチン結合が切断されます。ただし全てのシスチン結合が切断される訳ではありません。薬剤の還元力にもよりますが、2割程度と言われています。
■右図ー2液を塗布すると酸化反応によりシステインが再結合し新たなシスチン結合となります。ロッドを巻いて生じたズレにより最寄りのシステイン同士が結合します。

ペプチド結合

アミノ酸分子のアミノ基(ーNH2)と、カルボキシル基(ーCOOH)から水(H2O)が外れて、
ーCONHーで結合している状態。ペプチド結合は非常に頑丈な結合の為、サロンの施術で切断する事は出来ません。

イオン結合(塩結合)

アミノ基(+)とカルボキシル基(−)による結合。髪が一番安定しているpHが4.5〜5.5の弱酸性で、これを等電点と呼びます。イオン結合はこの等電点において一番安定していますがアルカリに傾くと切断されます。イオン結合が切断されると毛髪は膨潤し還元剤の働きを助けます。アルカリが除去され等電点に戻るに従い再結合します。

水素結合

水素分子と酸素分子が引き合う引力的相互作用を水素結合と呼びます。髪内部の結合の中で一番弱く水により切断されます。乾く事で再結合します。寝癖が濡らさないとなおらないのは、この水素結合のせいです。

パーマ施術後は

ご自宅で石けんシャンプーをお使いの際はパーマ施術後数日間は使用を控えて下さい。また濡れたままお休みになる事も控えて下さい。

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