Home美容トピックカットの手法

カットの手法とツール

美容師はキャリアを積むほど創るスタイルや手法、道具にこだわりがでてきます。同じ道具でも使用方法が異なったりもします。ここではカットの手法やツールについて紹介します。

ブラントカット

ブラントカットとは引き出した毛束に垂直にシザー(鋏)を入れてカットしていく手法でヴィダル・サッスーンがカットによってフォルムを創る理論、手法を確立しました。現在のカット技術理論もこれがベースとなっています。全体がブツ切りなので、カットラインがはっきりとします。

チョップカット

引き出した毛束に対して垂直ではなく縦にシザーを入れてカットする手法です。ギザギザにカットするのでブラントカットよりカットラインが強く出ません。

スライドカット

取り出した毛束の途中からシザーを入れて毛先に向かってシザーの刃を細かく開閉しながらカットする手法です。動きを出し易くする効果と厚みを取りたい場所などに使います。刃を開いたままスライドカットされる美容師さんもいますが、髪を傷めます。

エフェクトカット

シザーを振りながら髪の毛を切る手法です。ほぼベースのカットが出来た状態で質感の微調整の際に使います。空気感を出したい場合やラフな動きのある表情が出ます。

レザーカット

レザー(カミソリ)を使ってカットする手法です。カットした毛の断面積がシザーによるものより広く、カットラインが柔らかいのが特徴です。髪が動きやすくなります。「レザーカットは再現性が悪い。」と言う美容師さんもいますが、それは道具を使いこなせていないと言えます。使い手によってかなりの差が出る技術です。

スタイリストKはこんな道具を使ってるよ。
オールマイティーシザー。ウェット、ドライ、ブラント、スライド等汎用性が高いお気に入り。
ドライカット専用。刃が片方しか付いていないので滑ってしまう独特なシザー。レザーに近い質感が出ます。
ドライカット専用シザー。刃の形状が笹の葉のようになっているので、カットする時に毛が逃げやすいのでスライドやストロークカットの際使用します。
セニング。一度の開閉で梳ける率が10%以下とかなり少なめ。美容師の間で一番使用されるのが20〜30%です。あまりセニング率が高いと削ぎ痕が付くし、繊細さに欠けるので、これを使ってます。
毛束に対して傷みづらい適度な角度でカットできるので、手放せません。美容師の間ではレザーを削ぐ為の道具と考えている方も多々見受けられますが、私は削ぐために使用することは殆どありません。
レザーカットはドライ状態で使うことはありません。髪を傷めるので。しかしこのヒートレザーはドライ専用で熱処理にて毛先を丸くする為枝毛になりにくく、1秒間に約300回の振動により引っ掛かり感がなく柔らかいタッチでカットできます。
ページトップへ
スポンサードリンク

Copyright (C) K2u Produce C-pirica All Rights Reserved.