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アルカリカラー染毛メカニズム

一般的にカラーといえばアルカリカラー(酸化染毛剤)を指します。アルカリカラーで髪を染めるには酸化染料とアルカリ剤と過酸化水素が必要となります。それぞれの働きと染毛のメカニズムについて説明致します。

酸化染毛剤の働きと染毛のメカニズム

■重合・・・簡単な構造を持つ分子化合物が二分子以上結合し分子量の大きな化合物となる事。
■染料中間体・・・酸化作用により発色
■カップラー・・・染料中間体と重合反応を起こして発色。単独では発色しない。
■直接染料・・・重合反応は必要とせず、自ら単体で発色。

アルカリカラーと呼ばれるのは1剤にアルカリ剤が配合されているためです。このアルカリ剤は髪内部に染料を浸透さるために毛髪を膨潤させる作用があります。2剤に含まれる過酸化水素は酸性でpHは3〜4です。1剤と混ざり安定pHを保てず分解が始まり酸素が発生します。このとき発生した酸素がメラニン色素を脱色し髪の明度を上げます。そしてこの酸素は染料中間体と重合しカップラーと共に重合体を形成し発色します。分子量が大きくなり髪内部にとどまります。直接染料は酸化染料重合体だけでは弱い色を助ける役目を担い単体で発色します。

褪色の感じ方は色によって違う

カラーリングすると避けられないのが褪色ですが、色味やアンダートーン(下地の明度)で感じ方が異なります。直接染料は重合していないため分子量が小さく流失してしまいやすい傾向があります。特に赤系の色は直接染料が多く配合されている場合があり色落ちが早く感じると思います。では赤味の少ない寒色系はどうかというと寒色系は落ち着いた色にみえても施術時のメラニン色素の脱色作用が高く、他の色より明度を上げているため(明度を上げないと赤味やオレンジ味がでてしまう)色味が抜けてくるにしたがって明るくなります。褪色が早く感じる方は明度か彩度を下げた方が良いでしょう。

暗い色でカラーリングした髪のトーンアップ

ヘアカラーで暗くした場合、酸化染料の配合されたカラー剤では明るくなりません。ブリーチ剤を使用しないと酸化染料重合体を分解する事は出来ません。

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